- スタッフより
貸本時代の水木しげるの別名義:東真一郎著、怪奇猫娘をお買取り致しました。
どういった経緯か不明ですが、非貸本の状態で保管されておりました。
「怪奇猫娘」は昭和55年に中野書店([水木しげる初期作品集]として販売された4冊セット内の一冊)、平成20年に小学館クリエイティブより復刻版が出ています。
中野書店版の怪奇猫娘はカラーページが全てモノクロのトレースに差し替えられています。
小学館クリエイティブ版は表紙カバーを外すとオリジナルに近い東真一郎名義の装丁になりますが、奥付(発行年や本の情報などが書かれているページ)などが存在します。それと当方で確認したところ、所々送り仮名やルビがが違いました。なぜか小学館クリエイティブの方が旧仮名遣で掲載されていて、オリジナルは現代の仮名遣いで表記されていたりします。小学館側の時代を感じさせるための演出の一つなのでしょうか?
また筆者である水木しげるの歴史を探っていくと、各インタビューや自伝などで言ってることが違ったりするようで、真実を探るのは困難を極めると聞いたことがあります。
分からないことが多く、まだまだ知りたいことだらけです。
資料のない古い物から時代考証をしたり、ストーリーを想像するのは考古学に近く、とても楽しく、この仕事は自分にとってまさに天職だなぁと最近思っております。
古書・古本、東京埼玉千葉神奈川出張買取致しますので、ぜひご売却のご依頼お待ちしております!
その他の本・雑誌買取実績
お客様から買い取らせていただいた「本・雑誌」の一部をご紹介!