お手元に東宝映画『ノストラダムスの大予言』の台本をお持ちではありませんか?
1974年に公開され、その後封印作品として語り継がれるこの映画の製作資料は、映画史における貴重な記録として高い価値を持っています。特に「決定稿」と記載された台本は、映画制作の最終段階で使用された重要な資料であり、コレクターや研究者の間で注目される存在となっています。
本記事では、『ノストラダムスの大予言』決定稿台本の特徴や価値について、専門的な観点から詳しく解説いたします。
『ノストラダムスの大予言』について
1974年8月3日に公開された東宝映画『ノストラダムスの大予言』は、五島勉のベストセラー著書を原作とした特撮パニック映画です。前年の『日本沈没』の大ヒットを受けて製作されたこの作品は、1974年の邦画興行収入第2位を記録する話題作となりました。
監督は舛田利雄、特技監督は『日本沈没』も手がけた中野昭慶が担当し、丹波哲郎、由美かおる、黒沢年男らが出演しました。興味深いことに、公開当時は文部省推薦作品にも指定されていました。
製作データ
- 公開年:1974年(昭和49年)
- 製作会社:東宝
- 上映時間:114分
- 監督:舛田利雄
- 特技監督:中野昭慶
- 音楽:冨田勲
しかし、劇中の核戦争後の描写や放射能汚染による影響の表現が問題視され、被爆者団体や反核団体からの抗議を受けました。これにより、公開中に一部シーンの修正を余儀なくされ、その後の再上映やソフト化が困難となった経緯があります。
映画台本の種類と「決定稿」の意味
映画制作において台本は段階的に改訂が重ねられます。一般的に以下のような流れで作成されます。
台本制作の段階
- 準備稿:制作初期段階の台本
- 改定稿:打ち合わせを重ねて修正された台本
- 決定稿:撮影で実際に使用される最終版台本
- 号外:撮影中の急な変更に対応した補足資料
この中でも「決定稿」は最も重要な位置づけにあります。準備稿から決定稿まで、ストーリーが大幅に変更されることもあり、映画の最終形態を知る上で貴重な資料となります。
決定稿の特徴
- 撮影で実際に使用された最終版の台本
- 表紙に「決定稿」の記載がある
- 制作会社名、作品名、話数などが明記
- 著作権に関する注意書きが含まれる場合がある
封印作品としての希少価値
『ノストラダムスの大予言』は、いわゆる「封印作品」として知られています。封印作品とは、何らかの事情により公開や流通が停止された作品を指し、正規のルートで入手することが困難になった結果、かえって関心を集める存在となっています。
封印に至った経緯
本作品が封印に至った主な理由は以下の通りです:
- 核戦争後の人間の描写に対する抗議
- 放射能汚染による影響の表現への批判
- 反核団体からの上映中止要求
- 社会的な配慮からの自主的な流通停止
現在では国内での正規な映像ソフト化は行われておらず、海外版のDVDが存在するのみとなっています。このような状況から、制作時の資料である台本の価値は非常に高いものとなっています。
注意事項
封印作品の台本であっても、正規に流通していた時期に適法に取得された物である限り、買取や所持に法的な問題はありません。ただし、複製や譲渡については制限がある場合があります。
台本査定の重要ポイント
『ノストラダムスの大予言』決定稿台本の査定において重視される要素をご紹介します。
1. 台本の種類
「決定稿」「改定稿」「準備稿」のうち、決定稿が最も高い評価を受けます。表紙や内容から判断いたします。
2. 保存状態
- 表紙の状態(破れ、汚れ、色褪せ)
- 本文ページの完整性
- 製本状態
- 書き込みの有無
3. 希少性
封印作品という性質上、現存する台本の数は限られており、この希少性が価値に大きく影響します。
4. 製作資料としての完全性
- 全ページが揃っているか
- 表紙に必要な情報が記載されているか
- 制作会社の印刷であるか
5. 年代と歴史的価値
1970年代の東宝映画という時代背景も価値に影響します。この時期の特撮映画資料は映画史研究の観点からも重要な位置づけにあります。
映画台本買取市場の動向
近年、映画製作資料への関心が高まっており、特に以下のような傾向が見られます。
注目される台本の特徴
- 1950年代~1970年代の古い作品
- 著名監督・俳優の関連作品
- 特撮・怪獣映画シリーズ
- 現在では入手困難な作品
- サイン入りや特別な来歴のある物
『ノストラダムスの大予言』の台本は、これらの要素を多く満たしており、市場での注目度も高い状況です。
査定に影響する要因
- 保存状態の良好さ
- 決定稿であることの確認
- 完本であること
- 時代背景と作品の希少性
- 映画史における位置づけ
よくあるご質問
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