STAX スタックス UA-7 トーンアームをお買取りしました – 1981年製の希少な逸品について

 

今回は『STAX スタックス UA-7 トーンアーム カートリッジ』を買取させていただきました!

STAX スタックス UA-7 トーンアーム カートリッジ


以前には『Victor ビクター QL-A7 レコードプレーヤー ターンテーブル』の買取も行いました。
詳しくは買取実績ページをご覧ください。

Victor ビクター QL-A7 レコードプレーヤー ターンテーブル


他にも、『MICRO マイクロ BL-91 ターンテーブル SAEC サエク トーンアーム』の買取も行っています。
詳しくは買取実績ページをご覧ください。

MICRO マイクロ BL-91 ターンテーブル SAEC サエク トーンアーム


 

「コンデンサーヘッドホンで有名なSTAXがトーンアームも作っていたことをご存知でしょうか?」

先日、当店にお持ちいただいたSTAX UA-7 トーンアームは、1981年に製造された希少な逸品でした。イヤースピーカー(コンデンサーヘッドホン)の名門STAXが手がけた、隠れた名機とも言える製品について、専門的な観点からその価値と特徴をご紹介いたします。

1. STAXというブランドについて

STAX(スタックス)は、1938年に創業された日本のオーディオメーカーで、特にコンデンサーヘッドホン(イヤースピーカー)の分野では世界的に高い評価を受けています。

多くの方がご存知のように、STAXはコンデンサーヘッドホンの代名詞的存在ですが、実は過去にはヘッドホン以外にも様々な音響機器を手がけていました。その中でも特に注目すべきが、コンデンサーカートリッジの開発に伴って生まれたトーンアーム製品群です。

なぜSTAXがトーンアームを?
STAXがコンデンサーカートリッジを開発した際、その性能を最大限に引き出すためには、対応できる高精度なトーンアームが必要でした。この技術的要求から、UA-7(ショートアーム)やUA-70(ロングアーム)が誕生したのです。

2. UA-7 トーンアームの特徴と設計思想

UA-7は、スタティックバランス型を採用したトーンアームです。スタティックバランス型とは、アーム自体の重心バランスを調整することで、針圧を正確にコントロールする方式のことです。

主な特徴

  • ワンポイントサポート構造:軸受部にスタビライザー付きピボットを採用し、初動感度5mgという高感度を実現
  • インサイドフォースキャンセラー:ピボットローラー式のカムを採用し、トレーシングアビリティを向上
  • 精密な針圧調整:1回転で3g、0.1gステップという細かな調整が可能
  • 高剛性設計:捻れや共振に強いテーパードリブ付き軽合金ダイキャスト製ヘッドシェル

これらの技術的特徴は、当時としては非常に先進的であり、現在でも通用する設計思想が込められています。

3. 技術仕様と性能

項目仕様
型式スタティックバランス型
全長350mm
実効長240mm
オーバーハング13mm
針圧範囲0〜3g(0.1gステップ)
アーム高さ調整30〜63mm
取付寸法ターンテーブル中心から227mm
後部最大長95mm

※仕様は当時のカタログ値に基づいています

4. 現在の市場価値と評価

UA-7は1981年の製造終了から40年以上が経過しており、現在では希少価値の高いヴィンテージトーンアームとして位置づけられています。

当時は「一世を風靡したようなアームではありませんでしたが、使い勝手の良さと価格以上のポテンシャルに今でも愛用されている方も多い隠れた人気アーム」として評価されています。

コレクター需要の背景
オーディオ愛好家の間では、「メーカーの本業ではない製品にこそ、技術力の真価が現れる」という考え方があります。STAXの場合、ヘッドホンで培った精密技術がトーンアームにも活かされており、その技術的完成度の高さが再評価されています。

5. トーンアーム名機の系譜

トーンアーム市場には、長年にわたって愛され続ける名機が存在します。これらの製品と比較することで、UA-7の位置づけがより明確になります。

著名なトーンアーム名機

  • SME 3009シリーズ:イギリスの老舗メーカーが誇る定番モデル
  • オルトフォン RMGシリーズ:デンマーク製の高精度アーム
  • オーディオテクニカ AT1503シリーズ:日本製の代表的モデル
  • SAEC WEシリーズ:精密機械技術を活かした国産高級機

これらの名機と比較して、UA-7は「知る人ぞ知る隠れた逸品」として、独特の存在感を放っています。大量生産されなかったからこそ、現在その希少価値が高まっているのです。

6. 査定時の重要ポイント

トーンアームの査定においては、以下の要素が重要な判断基準となります。

外観状態

アームパイプやヘッドシェルの傷、変色、腐食の有無を確認します。特に、精密機械であるトーンアームは、外観の状態が内部機構の状態を表すことが多いため、丁寧に保管されていたかどうかが重要です。

動作確認

アームの上下動作、水平動作がスムーズに行えるか、針圧調整機構が正常に機能するかを確認します。ただし、適切なケーブルがない場合は、基本的な機械動作のみの確認となることもあります。

付属品の状況

取扱説明書、専用工具(ドライバー等)、サブウェイト、アームレストなどの付属品の有無も査定に影響します。ただし、欠品があっても買取は可能です。

希少性と需要

UA-7のような製造終了から長期間が経過した製品では、市場での希少性と愛好家からの需要が価値を大きく左右します。

7. よくある質問

Q1. STAX UA-7 トーンアームの買取相場はどのくらいですか?
A1. 市場では状態や付属品により大きく価格が変動しています。製造から40年以上経過しているため、コンディションが査定額に大きく影響します。詳細な査定については、実際にお品物を拝見させていただく必要があります。
 
Q2. 付属品が欠品していても買取してもらえますか?
A2. はい、付属品が一部欠品していても買取可能です。ドライバーや取扱説明書などが無くても、本体の状態が良好であれば査定の対象となります。
 
Q3. 1981年製と古いのですが、まだ価値はありますか?
A3. むしろ製造年代の古さが希少価値を高めています。ヴィンテージオーディオの世界では、製造終了から長期間が経過した良品に対する需要は高く、特にSTAXのような名門メーカーの製品は愛好家からの支持が厚いです。
 
Q4. 動作確認ができない状態でも査定可能ですか?
A4. 適切なケーブルがない場合など、完全な動作確認ができない状況でも査定は可能です。基本的な機械動作や外観状態から総合的に判断いたします。
 
Q5. STAX製品は他のメーカーと比べて買取価格に違いはありますか?
A5. STAXは特にコンデンサーヘッドホンで世界的に評価されているブランドです。トーンアーム分野では量産品ではありませんが、その技術力と希少性から、適切な評価をさせていただいています。

8. 環七ホビーについて

専門知識と豊富な経験

環七ホビーは、おもちゃやホビー用品の買取を専門とする店舗として、長年にわたりお客様の大切なコレクションをお預かりしてまいりました。オーディオ機器についても、専門的な知識を持ったスタッフが丁寧に査定いたします。

安心の査定システム

当店では、以下の買取方法をご用意しております:

  • 店頭買取:ご予約の上、当店舗へ直接お持ち込みください。
  • 宅配買取:遠方にお住まいの方でも安心、全国どこからでもご利用いただけます。まずはお気軽にご相談ください。
  • 出張買取:東京都および近郊にお住まいで、コレクションがたくさんあり宅配が難しいお客様は、ご自宅への出張査定も承っております。

※いずれの方法も事前予約制となっております

信頼性と透明性

査定結果については、価格の根拠を含めて丁寧にご説明いたします。お客様にご納得いただけない場合は、無理にお取引を進めることはございません。

お問い合わせ・ご相談

STAX製品をはじめとするオーディオ機器の査定・買取についてのご質問やご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

【環七ホビー】
電話:0120-747-774(営業時間:10:00〜20:00 年中無休)
メール:info@kan7hobby.com
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