
子どもの頃、コロコロコミックで夢中になった「ラジコンボーイ」を覚えていらっしゃいますか?
押し入れや実家の倉庫に、当時手に入れたセイントドラゴンが眠っているという方も少なくないのではないでしょうか。あの頃は走らせる場所や時間がなく、大切に保管したまま数十年が経過してしまった。そんなお話をよくお聞きします。
先日、当店にて1980年代のタミヤ セイントドラゴン2WD(フタバ FP-T2NBAプロポ付き)をお買取りさせていただく機会がございました。本記事では、その買取事例をもとに、セイントドラゴンの歴史的背景や買取時に確認するポイント、よくあるご質問などをご紹介いたします。
目次
1. タミヤ セイントドラゴン2WDとは
セイントドラゴンは、1983年から1989年まで小学館「月刊コロコロコミック」に連載された大林かおる氏の漫画「ラジコンボーイ」に登場する、ドラゴンシリーズ第四の龍として知られています。
主人公・車剛が「鍛錬七死闘」を乗り越え、竜の戦士(ドラゴンソルジャー)として認められた証として生み出されたこのマシンは、スーパードラゴン、ファイヤードラゴン、サンダードラゴンに続く最終形態として、当時の少年たちの憧れの的でした。
当時物と復刻版の違い
セイントドラゴンには大きく分けて以下のバリエーションが存在します。
- コロコロコミック誌上限定販売のスペアボディ:当時、誌上通販でのみ入手できた希少品。ブルーカラーが特徴
- 1980年代の2WD市販キット:一般流通した当時物のキット
- 2021年復刻版(4WD仕様):タミヤから特別企画商品として発売された現行モデル。ホワイト/ブルーボディ
コレクターの間では、やはり当時物のオリジナル版に高い価値が認められています。特にコロコロ限定のブルーボディは入手が困難なため、保存状態が良好なものは注目されます。
2. 今回お買取りした商品について
今回お買取りさせていただいたのは、1980年代のタミヤ 1/10 セイントドラゴン2WD 電動RCでした。付属していたプロポはフタバ(双葉電子工業)製のFP-T2NBAという、当時としては信頼性の高い2チャンネル送信機です。
商品の状態
お譲りいただいた商品は組み立て済みで、数回走行されたとのことでした。ボディには経年による若干の色褪せや細かな傷がありましたが、全体的には丁寧に保管されていた様子がうかがえました。
ポイント:1980年代のラジコンは、40年近い年月が経過しているため、多少の経年劣化は避けられません。それでも当時の思い出が詰まった品物として、また当時のラジコンブームを象徴する製品として価値があります。
付属品について
今回は以下のものをお持ちいただきました。
- セイントドラゴン本体(組み立て済み)
- フタバ FP-T2NBA プロポ(送信機)
- 受信機
- 元箱(若干の傷み・色褪せあり)
※説明書は紛失されていましたが、本体とプロポがしっかり残っていたことで、当時の姿をある程度再現できる状態でした。
3. セイントドラゴンの買取で確認するポイント
ビンテージラジコンの買取では、いくつかの重要なポイントを確認させていただいています。
(1)年代の確認
まず、当時物なのか復刻版なのかを確認します。箱の印刷、パーツの材質、ステッカーのデザインなどから判別できることが多いです。2WDか4WDかという点も重要な判断材料になります。
(2)シャーシとボディの状態
プラスチックパーツの割れや欠損、ボディの塗装状態、ステッカーの有無などを確認します。走行済みの場合、タイヤやサスペンションの消耗具合も見させていただきます。
(3)付属品の有無
元箱、説明書、プロポ(送信機)、受信機、サーボなどの付属品が揃っているほど、当時の姿を保っているものとして評価されます。ただし、欠品がある場合でもお買取りは可能です。
(4)機能性
実際に動作するかどうかも確認ポイントの一つですが、経年により電気系統が劣化していることも多く、動作しない場合でも問題ございません。ビンテージ品としての価値を重視しています。
お客様へのメッセージ:「こんな状態でも買い取ってもらえるのか」とご不安な方もいらっしゃるかもしれません。まずはお気軽にご相談いただければと思います。状態によって査定額は変動いたしますが、1980年代のビンテージラジコンには、それ自体に歴史的な価値があります。
4. フタバ製プロポ FP-T2NBAについて
フタバ(双葉電子工業)は、日本を代表するラジコン用送信機メーカーです。1980年代当時から現在に至るまで、信頼性の高い製品を供給し続けています。
FP-T2NBAの特徴
FP-T2NBAは、地上走行用の2チャンネルプロポとして広く使われていたモデルです。シンプルな操作性と堅牢な作りで、初心者からベテランまで幅広く支持されていました。
当時のラジコンキットには、プロポが別売りのものも多く、フタバ製のプロポは追加購入されるケースも少なくありませんでした。そのため、セイントドラゴンとフタバプロポの組み合わせは、当時のユーザーの選択として自然なものでした。
プロポ単体の価値
フタバ製プロポは単体でもお買取り可能です。ただし、ラジコン本体とセットで揃っている場合、当時の「走行セット」としての価値が加わります。
5. よくあるご質問(FAQ)
はい、もちろんお買取り可能です。むしろ組み立て済みの完成品の方が多くお持ち込みいただいています。走行痕があっても、パーツの欠損や大きな破損がなければ問題ございません。状態によって査定額は変動いたしますが、まずは現状のままお持ちいただければと思います。
本体のみでもお買取りいたします。確かに付属品が揃っているほど望ましいですが、40年近く前の商品ですので、欠品があるのは自然なことです。箱や説明書が失われていても、本体やボディがしっかり残っていれば十分価値があります。
当時物のオリジナル版は、ビンテージラジコンとしての価値が認められます。特に1980年代のラジコンブーム期に製造された2WD版は、歴史的な背景も含めて評価されます。復刻版も良い製品ですが、コレクターの間では当時物への需要が根強くあります。ただし、いずれも商品の状態や付属品の有無によって査定額は変動いたします。
塗装済みや傷があるボディでもお買取りしております。ラジコンは本来走らせて楽しむものですので、使用痕があることは当然のことです。大きく破損していたり、主要パーツが欠損している場合を除き、ほとんどの状態でお買取り可能です。気になる点がございましたら、事前にご相談いただくことをおすすめします。
プロポ単体でもお買取りいたします。フタバ製のプロポは信頼性が高く、現在でも需要があります。ただし、セイントドラゴン本体とセットになっている場合、「当時の走行セット」として一体で評価させていただくことができます。どちらの形でもお持ち込みいただけますので、ご都合の良い方をお選びください。
6. 環七ホビーの買取サービスについて
3つの買取方法(すべて予約制)
環七ホビーでは、お客様のご都合に合わせて以下の買取方法をご用意しております。
店頭買取:直接店舗にお持ちいただく方法です。その場で査定し、ご納得いただければ即日お支払いいたします。
宅配買取:遠方の方や、お忙しくて来店が難しい方に便利な方法です。商品を梱包してお送りいただき、到着後に査定いたします。
出張買取:大量の商品がある場合や、持ち運びが困難な場合にご利用いただけます。ご自宅やご指定の場所へお伺いして査定いたします。
※各買取方法の詳細やご予約につきましては、当店ホームページ(https://kan7hobby.com)をご覧いただくか、お電話にてお問い合わせください。
専門知識を持ったスタッフが対応
環七ホビーでは、おもちゃやホビー用品の買取を専門に行っております。1980年代のビンテージラジコンについても、当時の背景や市場価値を理解したスタッフが丁寧に査定させていただきます。
ラジコンボーイ世代の方々にとって、セイントドラゴンは単なる玩具ではなく、青春の思い出が詰まった大切な品物だと理解しております。そうした背景も含めて、一点一点丁寧に拝見させていただきます。
お気軽にご相談ください
「こんな状態でも見てもらえるだろうか」「付属品が足りないけれど大丈夫だろうか」といったご不安がある方も、まずはお気軽にご相談ください。お電話やメールでの事前相談も承っております。
7. まとめ
タミヤ セイントドラゴン2WDは、1980年代のラジコンブームを象徴する製品であり、コロコロコミック「ラジコンボーイ」とともに多くの少年の心を掴んだ名機です。
40年近い年月が経過した今でも、当時の思い出とともに大切に保管されている方が多くいらっしゃいます。もし押し入れや実家の倉庫に眠っているセイントドラゴンがございましたら、それは単なる古いラジコンではなく、歴史的な価値を持つビンテージ品かもしれません。
組み立て済みでも、付属品が欠けていても、多少の傷があっても、まずはそのままの状態でご相談いただければと思います。専門のスタッフが丁寧に拝見し、適切な評価をさせていただきます。
環七ホビーは、おもちゃやホビー用品を愛する皆様と、それらを大切にしてくださる次の持ち主様とをつなぐ架け橋でありたいと考えております。セイントドラゴンに関するご質問やご相談がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
環七ホビー スタッフ一同





